ロシアの新年(ノーヴィ・ゴッド)/ロシアで一番の祭日! 

hiiragi01_20091209181412.gif新年(ノーヴィ・ゴッド)はロシアで一番の祭日

あわただしい師走になりました。皆さん、ロシアでは、どのように新年を迎えるかご存知ですか?
今回は、ロシアの新年について、ご紹介しましょう。
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11月も半ばを過ぎるとモスクワでもお店のウィンドーにお正月らしい飾りやポスターが目立ち始めます。ショッピングセンターでは、緑色に混じって白や銀のモミの木、色とりどりのモール、様々なデザインのガラス玉などが並び、プレゼント用品で売り場が充実してきて、ノーヴィ・ゴッドが近いんだなあ・・・という実感が湧いてきます。
書店「MOSKVA」
書店「MOSKVA」のショーウインドー

ロシアはソ連時代の1919年からお正月を新暦で祝うようになりました。長い間1月1日―ノーヴィ・ゴッドはロシアで一番心待ちにされるお祭りでした。さらに2005年からは新年の公休が5日となり、1月7日のロシア正教のクリスマスや近辺の土日とくっつくので約10日間の大型連休です。子供たちだけでなく、大人にも冬休みがあるなんて!


ほし大晦日の過ごし方
新年は家族や親しい友人とともに迎えるものだとされ、親戚や友達同士で集まってテーブルを囲みながらカウントダウンを待つのが一般的です。友人や親戚の家におよばれするのを、ロシア語で「ゴースチ」(直訳は、お客さんですが、日本語でいうと「お呼ばれ」というのが一番ぴったりするでしょう)といいます。
カウントダウンのあと、外に繰り出し道で花火をしたり爆竹をしたりします。若者はこんな風にして夜中の2時、3時まで騒ぎます。

ダーチャ(郊外のセカンドハウス)のある人は年末にごちそうを用意するための食料をどっさり買い込んで、泊まりがけでダーチャに行ったりします。自然に囲まれた場所で迎える新年。ほろ酔い加減で雪道を散歩したら気持ちいいでしょうね・・・。憧れます。
連休を利用して海外旅行に行く人もいます。一昨年、友人の家族がフィンランドに「元祖サンタクロースに会いに行く旅」に行ってきました。サンタに会ってトナカイのひく橇に乗り、スキーもできるという、日本でもお馴染みのツアーです。最近はこういうちょっと高めでも面白い趣向のものに興味を持つ人が増えていて、ロシアも変わってきたなという感じがします。
子供たちのお楽しみは何と行ってもサンタクロース(ロシアではデェッド・マローズ/厳寒おじいさん)です。デェッド・マローズは孫のスネグーラチカ(雪娘)と一緒にやって来て、大晦日に子供たちにプレゼントを届けます。12月24日のクリスマス・イヴではなく、大晦日なんです。 いろいろ欧米の習慣が入ってきている都市部でも、この点はきっちり。両方の日にプレゼントをもらってニコニコしているちゃっかり者はうちの娘くらいで、周りには他に見当たりません。
ロシアの子供たちも「デェッド・マローズは本当にいるか?」で言い合いをします。プレゼントのお礼に用意しておいたミルクとビスケットがなくなっていたら「いる」のだそうです・・・。

クリスマスヨールカ
年末・年始の子供たちの楽しみは、プレゼントだけではありません。 一番華やかで印象的な子供の行事、「ヨールカ」が開かれます。ヨールカとはロシア語でモミの木。美しく飾りつけた大きなモミの木を中心にしたホールで、幼稚園ではお遊戯会、学校ではゲームやダンスをします。ちなみに、幼稚園も学校も12月は29日まであって、ヨールカは旧年を締めくくる行事です。
街の劇場や教会では年末からお正月休みが開ける頃までずっとヨールカが開かれ、これも大変な人気です。年々、チケットは値上がりするのに、カッサ(チケット売り場)で飛ぶように売れて行くを目にすると、毎年のことながら感心します。
幼稚園のヨールカは特に力が入っていて、娘が通っていた幼稚園では、一人一人の子供がおとぎ話の主人公の役をもらい、順番に寸劇をしながら詩や歌や踊りを披露しました。年長にもなると皆なかなかの役者で、立派なものです。娘はおやゆび姫と赤ずきんの役をもらいまいした。おやゆび姫の年は直前に病気にかかり、出られなくなって子供も親もがっかり。穴があいて困った先生が「薬で熱を冷まして来てもいい」なんて言ってくれたのも、今思い出すと可笑しいエピソードです。
ヨールカではプレゼントももらえます
幼稚園のヨールカではプレゼントももらえます

子供の出し物のあとはデェッド・マローズとスネグーラチカが現れ、皆でヨールカの周りで輪になって踊ったりゲームをします。そして、最後に綺麗なパッケージに入ったお菓子をもらい、皆幸せな気分でうちへ帰ります。
デェッド・マロースとスネグーロチカ
デェッド・マロースとスネグーロチカ

テレビ大晦日にかかせないもの/運命の皮肉
大晦日には日本の「紅白歌合戦」や「レコード大賞」みたいな人気の高いプログラムはありませんが、いくつかの映画がソ連時代から大晦日に観るものとして親しまれています。中でも『運命の皮肉-いい湯加減でした』という映画は1975年以来ずっと見続けられているロングランです。
モスクワに住む30代半ばの男性ジェーニャが大晦日の晩に男友達3人とロシア式サウナに行った帰り、友人の一人がレニングラード(現在のサンクトペテルブルグ)に出張に行くというので皆で空港に送りに行きますが、酔いと眠気で、間違ってジェーニャが飛行機に乗せられてしまいます。レニングラードの空港でタクシーを拾いモスクワの住所を告げたジェーニャは、同じアドレスのレニングラードのアパートに着き、寝込んでしまいます。そこへアパートの住人ナージャ(やはり30代半ばの女性)が帰ってきてびっくり。続けてファイアンセがやってきてジェーニャを見て大もめ。一方のジェーニャも自分のフィアンセをモスクワに残してきてしまい・・・。当時ソ連では様々な都市で外見と内装の良く似た団地が建てられ、通りには革命にちなんだ同じ名前が付けられたことに皮肉をこめたモチーフとし、モスクワとレニングラードで結婚を間近にした2つのカップルがそれぞれ水入らずで新年を迎えようとしていたのに、運命のいたずらに弄ばれてしまうという筋のコメディーです。
『運命の皮肉2』という映画が2007年末から封切りになり、2008年の興行成績がロシアCISで一位だったというから驚きです。筋は、それぞれのカップルの子供がまた同じ運命を繰り返すというもの。ただ、ナージャのフィアンセが現代的なビジネスマンだったり、ロシアで人気の車、携帯などいろいろ出てきてかなり今風になっています。

プレゼント新年にかかせないもの/パダーラク(プレゼント) 
ゴースチ(お呼ばれ)にはプレゼントがつきもの、特にお正月には欠かせません。大人同士でもプレゼントをしあいます。値の張るものではなく、ちょっとした気の利いたもの、ユーモアのあるものが喜ばれます。意外かもしれませんが、新年の干支のマスコットも人気があります。ロシア伝統の焼き物グジェリでできた青絵の干支の置物は味わいがあり、私も露店をチェックして、素敵なものがあると母や日本の友人用に買い求めます。
露店にはグジェリ焼きの干支小物(虎の置物)がたくさん
露店にはグジェリ焼きの干支小物(虎の置物)がたくさん

鏡餅ロシアのお正月料理
お正月料理は各家庭の主婦が(主夫も?)腕をふるうところですが、欠かせないのは「毛皮のコートを着たにしん」というサラダです。酢漬けニシン、ジャガイモ、タマネギを層状に重ね、外側をマヨネーズであえたビーツで包んだもので、ボリュームがあってとても美味です。この料理は、ロシア語で、「シューバを着たにしん」と言われています。シューバとは、女性が着る毛皮のコートですが、食材を層状にしているのが重ね着を、外側のビーツがコートを思わせることからきた洒落たネーミングです。
モモコさんお手製の「毛皮を着たにしん」
モモコさんお手製の「毛皮のコートを着たにしん」

シャンパンで乾杯、それからビール、ワイン、ウォッカ、ジュースなど好みのものを。最近はウォッカを飲む人が減ったと聞いていますが、ノーヴィ・ゴッドはウォッカがよく嗜まれているように見受けられます。ロシア風の前菜のせいでしょうか、それとも特別の祭日だからつい?
ロシア人は乾杯の言葉をいうのがとても上手です。元来「健康第一」とするお国柄、乾杯の音頭として「健康のために(За здоровье/ザ ズダローヴィエ)」というのが一番ポピュラーです。あとは、幸福、喜び、家族の平安、祈願成就、などなど。例えば、「新しい年、あなたの心に吹雪が新しい幸せの吹きだまりを作りますように!」なんていうのは、ロシアの冬らしくていいですね。

それでは皆さん、良いお年を! С Новым Годом(ス ノーヴィム ゴーダム)!!!

 

ロシアの新年について書いてくれた人/ロシア在住歴16年!のモモコさん


01.gifモスクワ、サンクトペテルブルグへの個人旅行手配はネットトラベルサービスにお任せください!スマイリー 雪化粧したクレムリンや赤の広場、エカテリーナ宮殿、とても奇麗ですよ!モスクワ・ペテルブルグで迎える新年もオツなもの!来年のおとそはウォッカでお酒

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マラト・シェミウノフ(レニングラード国立バレエ団)の個展

マラト・シェミウノフの個展
ルジマートフが芸術監督をしているレニングラード国立バレエ団のプリンシパル、マラト・シェミウノフが絵を描いていることは皆さん御存知ですか?彼の絵は、彼のホームページ(http://www.inkling.ru/)でも見ることが出来ますが、今年のお正月、マラトがペレンその他のダンサーと共に、江の島に遊びに来た時(日本での公演がoffの日に)私共の画廊に立ち寄った縁で、来年2010年1月1日(金)から1月20日(水)までマラト・シェミウノフの個展を開催することになりました。マラトはロシア国外初の個展を日本ですることになり、大変張り切っており、オープニングの1月1日(17:00~)と1月13日(18:00~)には当画廊でパフォーマンス(ダンス)もいたします。(13日はペレンと共に踊ります。)マラトはバレエファンの方に沢山いらして頂けることを望んでおりますので、お時間がおありでしたら是非御高覧頂くことを切に望んでおります。 (入場、パフォーマンス鑑賞無料です)
ギャラリーT 神奈川県藤沢市片瀬海岸1-9-10
       電話 0466-22-4057 (玉屋)
       木曜日 休廊  
       10:00~18:00
画廊の地図は画廊のホームページで見られます。http://www.gallery-t.net/

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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