プスコフ、ノヴゴロド、心の安らぎを得る癒しの旅(後編) 

ヴァイキングからロシアへ


ロシア史の曙、ルーシと呼ばれた当時、まだキリスト教が受け入れられる以前の957年に、最初に洗礼を受けたオリガ公妃がプスコフ生れ、その誇りが新市街と旧市街の間に立つオリガの像から伝わってきます。その頃のロシアはスウェーデン・ヴァイキング(ヴァリャーグ)が支配者層として君臨、このオリガもヴァイキングの末裔として、ヘリガとも呼ばれていました。
町に40以上ある教会のうち、ペレストロイカの頃、ようやく10ばかりの教会が宗教活動を再開、現在は26の教会がロシア正教の宗教活動を行っているとのこと。
その中心となるのが、レーニン像が顔を向けているクレムリン、その城壁内中央にそびえるトロイツキー(三位一体)大聖堂です。
トロイツキー
中央の白い建物がトロイツキー大聖堂

まさに要塞と呼ぶに相応しい、プスコフのクレムリン


エストニアの国境まで50キロ、プスコフがバルトからヨーロッパ諸国にかけての交易の重要な町であった頃、ドイツ騎士団やスウェーデンとの戦いが行われた際には、プスコフはその最前線の町でした。したがって、プスコフの強固な要塞クレムリンは、モスクワのクレムリン以上に、砦と呼ぶに相応しいおもむきがあります。クレムリンの壁の要所要所には、木造りの円錐屋根の付いた円柱の塔があり、いにしえのロシアの景観の美しさを脈々と伝え、往時を偲ばせてくれます。
クレムリン

クレムリン城壁の脇をお堀のように2つの川、プスコフ川とその本流であるヴェリーカヤ川が流れ行く姿も美しく、このヴェリーカヤ川が1100年以上に渡る歴史の流れをまさに語りかけてくれるようで、私は、時間を忘れて川の畔りを見下ろしておりました。
クレムリンと川


時間を忘れて散策していると、クレムリンの壁の中に中世の趣きを漂わせたユニークなロシア料理レストラン「ルーシ」を発見。散策に夢中になり、空腹であることも忘れていました。地方とはいえ、味はなかなか楽しめる、お勧めの場所です。
ヴェリーカヤ川の流れの先には、12世紀のミロジスキー修道院をはるかに見渡すことが出来ます。この修道院は、ギリシャ人のイコン画家による貴重なフレスコが当時のまま80%残されているというスパソ・プレオブラジェンスキー教会が見所で、町の中心から車で10分ほど。川を挟んで古き要塞跡を見ることも出来ます。
フレスコ
スパソ・プレオブラジェンスキー教会のフレスコ画

[[3日目/古都の大自然にロシアの原風景を見る]]


プスコフの郊外へ足を伸ばせば、西30km先に、イズボルグ。ここは、14世紀の要塞であり、862年には既に歴史上に登場します。また、南へ125km進むと、ロシア文学の原点である詩人プーシキンゆかりの地「ミハイロフスコエ」に到達します。本来のロシアの自然が残されているのは、ロシア北方であると言われるだけあって、ミハイロフスコエの庭園と池や並木、小川と森の見事なバランスは、大自然の広がりの下、飽きることがありません。シーシキンの風景画を思わせる森の美しさが周囲を包んでいます。その庭園の中心に、プーシキンの屋敷博物館があります。
Mikhailovskoe_small.jpg
ミハイロフスコエの神秘的な森

また、このプスコフの町から、東へ211km進めば、19世紀の作家ドストエフスキーが晩年を過ごした保養地スターラヤ・ルッサへとたどり着き、彼の最後の長編小説「カラマーゾフの兄弟」の世界を彷彿とさせる、ロシアの田舎町の魅力と出会うことが出来るでしょう。
さらに、スターラヤ・ルッサから北のイリメニ湖を97km半周したところに、ノヴゴロドへの道がつながってゆきます。ノヴゴロドは、「ロシアで最も古い町」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
プスコフ、スターラヤ・ルッサ、ノヴゴロドと、3つの古都を巡り、ロシアの原風景ともいえる景色と空気をしみじみ味わうことによって、都会の喧騒、今や世界的にも注目される経済的活況を呈するロシアとはまた別世界の、時代を超越したロシアと出会うことは、心の安らぎを得る癒しの旅と申しても過言ではないでしょう。

旅日記 by アリョーシャ(東京)



「パノラマロシアハイライトツアー」の出発日、プログラム、料金などの詳細は、
ツムラーレ・ネットトラベルサービスにお問い合わせください。





プスコフ、ノヴゴロド、心の安らぎを得る癒しの旅」(前編) 

ネットトラベルサービスでは、モスクワ、サンクト・ペテルブルグの2都市に加え、ロシア人の心のふるさととも言われる古都、プスコフ、スターラヤ・ルッサ、ノヴゴロドを日本語ガイド付きで巡る旅、パノラマロシアハイライトツアー」を企画いたしました。今回は、この3つの古都を一足先に訪れた、弊社スタッフの「旅日記」を前・後編に分けて、皆様にお届けいたします。

[[ 1日目/ 夜行列車でモスクワから出発 ]]


昨今、モスクワ近郊のウラジーミル・スーズダリといった「黄金の環」を形成するロシアの古き都がようやく日本でも注目されるつつあります。今回私は、さらに歴史をさかのぼることのできる町へと目を向けてみたのでした。
 モスクワの「レニングラード駅」の喧騒を抜け、夜行寝台10番列車に乗車。コンパートメントに入るやいなや、これから始まる列車の旅に、心が躍ります。北北西に向かって12時間、茜色に染まった朝焼けの空が明るい白色へと変化していく車窓に見とれるや、ふつふつと旅ごころが高まってくるのでした。やがて、白樺林の風景から次第に家が散見されるようになり、町が近いことがわかります。初めて訪れる地への期待がふくらむうちに、古都に到着。
 前夜のモスクワ「レニングラード駅」を19:28に出発し、翌朝07:35にプスコフ到着の夜行列車では、乗車時に、ヨーグルトやサラミ、パンなどの入った弁当が配られ、目覚めの頃には紅茶のサービスをしてくれます。
弁当
乗車時に配られるお弁当

[[ 2日目/ ロシア人の心のふるさと−プスコフ ]]


プスコフ駅は、1858年サンクト・ペテルブルグとワルシャワの間に始めてロシアの鉄道が開通したときに造られたロシア最初の駅舎の一つで、美しく歴史的な建造物です。
Pskov_train_station_small.jpg
プスコフ駅

モスクワ、サンクト・ペテルブルグという都会と比べ、人口わずか20万人というプスコフの町。古代ロシアの建国伝説「原初年代記(過ぎし歳月の物語)」に登場するオリガ公妃の出身地であり、ロシア人にとって、そのルーツをたどる心のふるさとともいえます。
私は、その様子をじっくり確かめてみたい思いに駆られて、駅から旧市街までの道のりを30分ほど歩くことに決めました。第2次世界大戦中、何と住宅地の96%が爆弾攻撃に遭い、18軒の住居と歴史的建造物のみが残ったということです。
メイン・ストリートは、オクチャーブリスキー(十月)大通りと呼ばれ、戦後スターリン時代の、いかにもがっしりとした建物が町並みをかたちづくっています。ソ連時代は軽工業の中心地として工場であったところが近年商店に変貌したということですが、20年ほど昔のロシアへタイムスリップしたような、のどかさ、なつかしささえ感じるのでした。
10月通り
オクチャーブリスキー(十月)大通りにあるスターリン時代の建物

オクチャーブリスキー大通りを2キロほど歩いたかというところで、15世紀の壁が通りによって分断されるかたちで出現。壁の一部はカフェなどとして利用されていました。
壁のカフェ
壁のカフェ

この先、聖ニコライ教会を始めとする15-16世紀のいくつかの教会を左手に見ながら中心地のレーニン広場まで行くと、今もレーニン像が堂々と迎えてくれました。
Pskov Lenin monument_small
レーニン像

モスクワ観光のメインスポット〜クレムリン(3)〜 

ユネスコの世界遺産にも登録されている、ロシア最大の観光スポットであるモスクワの「クレムリン」を今回はクレムリン敷地内の見どころである「武器庫」と「ダイヤモンド庫」をご紹介します。

 

[[ 武器庫 ]]

クレムリンの武器庫は、ロシアの歴史に纏わるあらゆるものが展示されているといっても過言でない、ロシアで最も重要な歴史博物館です。金・銀の食器・装飾品、衣装、武具、馬具、馬車の膨大なコレクションは、じっくり見学すると半日はかかるほど見応えのあるものです。ロシアといえば、エルミタージュ、たまねぎ坊主の屋根をいただく教会をイメージするわれわれ日本人の目には、全体的に重厚なデザイン・色彩の展示品はとてもエキゾチックで新鮮に映るはずです。夏場は大変混雑していますので、あらかじめ見所をチェックして見学することをお勧めします。。

武器庫
武器庫は様々なコレクションがある歴史博物館

 

[[ ダイヤモンド庫 ]]

チケットは武器庫内のダイヤモンド庫入口しか買えません。また、展示スペースがせまく、入場制限が厳しいため、ときには長時間待たなければなりません。チケット売場のスタッフが入場時間の目安を教えてくれることが多いので、武器庫内のおみやげ屋などで時間をつぶしましょう。ダイヤモンド庫はロマノフ王朝の宝石コレクションであり、宝石の原石からアクセサリー、王冠などが展示されています。宝石のあまりの輝かしさに目が眩んでしまいます。

 

[[ 出口と荷物のピックアップ ]]

武器庫をでたあとは、ボロヴィツカヤ塔から外にでて、荷物をピックアップする人はクタフィヤ塔に戻ります。

夏場はアイスクリームやペットボトルの飲料水を売っているスタンドが塔のそばにあります。ロシアの名物アイスクリーム「スタカンチク」を食べながら、クレムリンの城壁づたいを歩き、クタフィヤ塔、そしてアレクサンドロフスキー公園を散策してみてはいかがでしょうか。

アレクサンドロフスキー公園
アレクサンドロフスキー公園

 

※2008年3月現在、教会内・武器庫内(ダイヤモンド庫を含む)の写真撮影は禁止されています。

 

[ クレムリン半日観光・メインスポット・おすすめ見学ルート ]

 

  • チケットを買おう!
  • 見学ルート〜聖堂広場
  •  

    ★クレムリン観光など、モスクワのオプショナルツアーの手配はツムラーレ・ネットトラベルサービスにて承ります

     

    レポート by M /モスクワ

    モスクワ観光のメインスポット〜クレムリン(2)〜 

    ユネスコの世界遺産にも登録されている、ロシア最大の観光スポットであるモスクワの「クレムリン」を今回はクレムリン敷地内の見どころをご紹介します。

     

    [[ 見学ルート ]]

    見学の準備ができたら、クタフィヤ塔を後にし、坂を上ってトロイツカヤ塔へ。この塔を潜り抜けると、最初にクレムリン大会宮殿がみえてきます。イベント開催時以外はクローズしているので、ここは通りすぎ、まっすぐに進んでください。広場が見えてきます。この広場の左手が大統領府、右手が聖堂広場です。右手に進み、まず「鐘の皇帝」で、次に「大砲の皇帝」を見ましょう。
    大砲の皇帝 大砲の皇帝
    鐘の皇帝、観光客と比べてこの大きさ! 大砲の皇帝

     

    [[ 聖堂広場 ]]

    そしてクレムリンに聳え立つ「イワン大帝の鐘楼」から聖堂広場に入ると、四方は“たまねぎ坊主”型の丸屋根を頂く教会群。イワン大帝の鐘楼をバックに、右から「十二使徒教会」「パトリアルシー宮殿」「ウスペンスキー大聖堂」「グラノヴィータヤ宮殿」「アルハンゲリスキー大聖堂」「ブラゴヴェシェンスキー大聖堂」と並んでいます。

    大砲の皇帝
    ウスペンスキー大聖堂

     

    あまりに美しい教会が目白押しで、どこから何をみていいかわからないという方は、まず「ウスペンスキー大聖堂」を見学してみることをお勧めします。モスクワ・クレムリンの中心として重要な役割を果たしてきたこの聖堂の見所は、聖堂内一面を埋め尽くすフレスコ画です。次に見学をお勧めしたいのが、アルハンゲリスキー大聖堂ブラゴヴェシェンスキー大聖堂です。甲乙つけがたい両聖堂の見所は、イコンです。日本人にはなじみの薄い東方正教会独特の宗教画「イコン」を存分に味わってください。

    内部の美しいイコンやフレスコ画 ブラゴヴェシェンスキー大聖堂
    内部の美しいイコンやフレスコ画 ブラゴヴェシェンスキー大聖堂、玉ねぎ形の屋根も美しい

     

    ※2008年3月現在、教会内・武器庫内(ダイヤモンド庫を含む)の写真撮影は禁止されています。

     

    [ クレムリン半日観光・メインスポット・おすすめ見学ルート ]

     

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  • 武器庫とダイヤモンド庫〜出口と荷物のピックアップ
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    ★クレムリン観光など、モスクワのオプショナルツアーの手配はツムラーレ・ネットトラベルサービスにて承ります

     

    レポート by M /モスクワ

    2008年5月の気温・為替・物価・服装(モスクワ・サンクトペテルブルグ) 

    気候
    モスクワ
    最低: -1℃
    最高: 33℃

    サンクトペテルブルグ
    最低: -1℃
    最高: 29℃ 

    Yahoo!天気予報 (ロシア)

    為替
    1USD=23.6 ルーブル
    1EUR=36.9 ルーブル
    1ルーブル= 約 4.4円

    *2008年5月1日現在

    ロシアでは日本円←→ルーブルの両替が困難です!
    両替できた場合も、換算レートが悪くなりますので、USドルまたはユーロをお持ちになることをおすすめいたします。
    また、トラベラーズチェックの換金も不便ですので、現金またはクレジットカード(VISA、MASTERなど)をご用意ください。
    クレジットカードは主要ホテル、デパート、土産物店等でご利用いただけます。
    (AMEXはご利用いただけない場合があります。)

    今月の祝祭日

    1日 春と労働の日
    9日 勝利の日

    物価
    マクドナルドのビッグマック: 56ルーブル (約247円)
    地下鉄(1回券): 19ルーブル (約84円)
    ロシア製ビール(小ビン): 約28ルーブル〜 (約123円)

    服装
    ようやくロシアにも春が訪れようとしています。徐々に日が長くなり、花が咲き始め、人々の笑顔も増え、街全体が活気づいてきました。今月は日本と同じく祝日とそれに伴う振替休日が多く、旅行へでかける人もたくさんいます。5月は天候が変わりやすい月でもあり、小雪のちらつく日もあれば、30℃を超える真夏日も予想されます。朝晩は冷えるので薄手のコート、スカーフなど簡単な防寒具を必ずご用意ください。


    010508



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