必ず晴れるロシアの祝日。恐るべき!ロシアの天気操作技術 

ロシアでは戦勝記念日(5月9日)、モスクワ市の日(9月初め)など、重要な祝日には必ずといってよいほど晴れになります。

05-03
記念式典が行われるモスクワ中心のクレムリン

もしかしたら、曇りの日もあったかもしれません。でも私が知っている限りは、少なくとも雨が降ったことはありません。一体どうしてそんなことが起こりうるのでしょうか?

実は、ロシアではこの日、国家レベルで大規模な「雨雲払い」が行われているのです!

晴れを人工的に作り出す技術は、ロシアでは1960年代から実用化され、大都市での大式典の際に実施されるようになりました。
なんとモスクワでは1981年より現在まで、大きな祭日には一度も雨が降ったことはないそうです!

天気を良くする理論が本格的に運用されているのは世界でもロシアだけ。この分野の研究は戦前より行われ、実用技術では文句なしに世界のトップを走っているといいます。国外でもウズベキスタンのイスラム教の祭典のために良い天気を作り出したり、ベニスで濃霧対策をおこなったり、逆にキューバやイラン、クウェートでは雨を降らせるなど、ロシアの技術者が活躍しています。

ロシアで一番盛り上がる祝日である今年の戦勝記念日(5月9日)でも、約100万ドル(約1億1千万円)の予算を投じて、「雨雲払い作戦」が遂行されました。「この日のために用意されているひとつの催しも、雨のために中止になってはいけない」とはモスクワ市住宅経済整備局長の弁。祝日を晴れにするためにロシア緊急事態省、市内務省、空軍、気象観測所、気象台などから何百人もの専門家が参加するといいますから、ちょっと気合い入りすぎじゃないでしょうか。

さて、国家の威信をかけて(?)おこなわれるこの「雨雲払い作戦」。実際にはどんな手順で行われるのでしょうか?

05-03
どどど~と「晴れ薬(?)」撒きまくりの様子

1.雲行きが怪しくなり次第、特別装備の12機のイリューシン空軍機がスクランブル発進。
2.気象衛星や地上気象観測装置、気象観測飛行機の分析結果が、空軍機のコクピットに無線で伝えられ、雨の可能性がある場所がレーダー画面に赤色で表示される。
3.「晴れ薬」を散布。あるいは雲にたいし、飛行機の機体にとりつけれた銃火発生装置からヨード銀入り「弾薬」の「一斉射撃」をくわえる。
4.その結果、雲は霧散し、目的地(つまり街)に達する以前に雨となって落ちる。


つまり、街に近づく前に雨を降らせ、水分をなくした雲は街に入ったときにはすでに雨雲ではなくなっているというわけです(都市近郊の住民は困るのでは・・・?)。

2003年のポールマッカトニーの赤の広場コンサートでもこの技術が使われたそうです。
気になる環境への影響ですが、専門家によると、晴れ薬としてドライアイスや液体窒素など「環境に優しい物質」が使われており無害とのこと。
とはいえ、モスクワの住人は(ほんとかどうか分かりませんが)「人工的に良い天気を作り出した後は、1週間雨が続く」と苦情を言っているそうです。

skin presented by myhurt : BLOG | SKIN

FC2Ad

  
copyright © 2005-2009 Privet!ロシア, Tumlare Corp. all rights reserved. Powered by FC2ブログ