「大エルミタージュ美術館展/オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」開催!  

「大エルミタージュ美術館展/オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」

一生に一度は行きたい美術館はいくつかあると思いますが、間違いなくその一つは、エルミタージュ美術館といえるでしょう。

ここで嬉しいお知らせ!今年は東京・名古屋・神戸でエルミタージュの素晴らしい絵画たちに出会うことができるんです。
今回展示の中心となるのは、17世紀から18世紀にかけての作品です。

この時代の画家たちは「オールドマスター」と呼ばれ、「昔日の」また、長い歳月の試練をくぐり抜けた「保証つきの」、「古典的な」
ニュアンスがあります。

エルミタージュ美術館の膨大なコレクションの中心をなすのは、17世紀、つまりバロック時代とその流れをくむ18世紀のロココ時代の作品です。

今回の美術展は出品作が全てオールドマスターの力作(油彩)で、85点を数えます。
作品の構成としては、今回の美術展には16世紀ルネサンスから17 18 世紀のバロック、ロココまでのヨーロッパ絵画のほぼ全ての主要 な流派を 網羅しています。クラー ナハ、テイツィアーノ、 スルバラン、レンブラント、ヴァン・ダイク、ゲインズバラ、フラゴナールを始めとする多くの画家たちの名画ばかりを集めた展示です。
出展される油彩85点すべてがエルミタージュ美術館の常設展示作品、すなわち美術館の顔ともいうべき作品群です。
展覧会では、選び抜かれたこれらの作品を国、地域別に展覧してしていきます。西洋絵画 の王道ともいえる珠玉のコレクションは、まさにエルミタ ー ジュ美術館展の 決定版といえるでしょう。

プロローグ
18世紀後半にロシア帝国を統治し、その拡大と強化に貢献した女帝として知られるエカテリーナ2世は、エルミター ジュ美術館を世界有数の大美術館に育て上げた人物でもあります。展覧会の官頭を飾る絵画は、そのエカテリーナ2世の戴冠式の姿を描いた肖像画です。 勤勉で教養豊か、知性溢れる女帝の堂々たる姿が表されています。

エリクセン
ウィギリウス・エリクセン【戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像】1760年代
©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18


今回のブログでは、各章のテーマと代表的な絵画を紹介していきます。

第1章 イタリア: ルネサンスからバロックへ

ティツィアーノ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ【羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像】1538年
©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18


穏やかな眼差しでこちらを見つめるこの若い女性は、性格描写、内面描写という点では多 少物足りない点はありますが、人物以外で興味を引くのは頭部の飾りです。白いダチョウの羽飾りのついたカンカン帽はハイカラともオシャレともいえますが、見方によってはどことなくボーイッシュな印象で、彼女はここで男性用の帽子を借りて男装 を楽しんでいるとの説もあります。いわゆるコスプレのはしりともいえます。

第2章 オランダ: 市民絵画の黄金時代

デ ホーホ
ピーテル・デ・ホーホ【女主人とバケツを持つ女中】1661-1663年頃
©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18


日本におけるデ・ホーホの知名度はフェルメールのそれより遥かに落ちますが、室内画、風俗画のスペシャリストとして有名です。彼は一時、フェルメールの町のデルフトlこ滞在していたので、2人がそこ で何らかの接点を持ったことは十分考えられます。年齢的にはデ・ホー ホが3歳年長とはい え、ほぼ同世代。似たような絵を描いたとしても不思議はありませんが、この絵はフェルメールが (2点の風景を除けば) 取り上げなかった戸外の日常生活のひとコマを描いています。デ・ホー ホは遠近法的な空間描写にも優れた画家で、ここでは黒 と白の碁盤目( 斜めから見るので菱形に見えるが) の床、その先の半聞きの格子戸から 木立の向こうの家に至るまで、巧みな遠近表現がなされています。

第3章 ブランドル:バロック的豊穣の時代

ヨルダーンス
ヤーコプ・ヨルダーンス【クレオパトラの饗宴】1653年
©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18


「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変っていただろう」という哲学者パスカル の言葉でも有名なクレオパトラは、紀元前1世紀のエジプトの王妃。彼女をめぐる様々な伝説は絵 にも描かれていますが、特に有名なのはここにある 「 饗宴」 と、戦いに敗れ、進退きわまって毒蛇に体を 噛ませて自ら命を絶つ場面です。クレオパトラの饗宴に招かれたローマの将軍アントニウスはその 盛観に圧倒されますが、クレオパトラは世俗の財宝、富には頓着しないことを見せるため、高価な真珠 の耳飾りを外してそれをワイングラスに入れて溶かし、そのワインを飲んだといいます。美男美女に豪勢な 宴会というバロック好みの主題です。ここでのクレオパトラとアントニウスは古代エジプトの王妃とローマの将軍というより、彼らlこ扮したフランドルの土臭い庶民に近い感じです。ル一ペンスの弟子だったヨルダーンスの持ち味は上品、優美、洗練というより、ここにあるような民衆的な泥臭さとエネルギ一、顔に現れた キャラ の濃さでした。

第4章 スペイン: 神と聖人の世紀

スルバラン
フランシスコ・デ・スルバラン【聖母マリアの少女時代】1660年頃
©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18


ルタ一、カルヴァンの宗教改革に対する反宗教改革のうねりは16世紀後半か ら17世紀にかけて イタリア、スペインな どのカトリック諸国を席巻しました。その中心にあったのはイエズス 会で、その厳格な教義は同時代の美術にも大きな影響を及ぼしています。当時 のスペイン絵画の文句なしの横綱をベラスケスとすれば、スルパランは大関といってよいでしょう。スルバランでよく知られているのは、徹底したリアリズムと劇的な明暗表現による成人や修道僧の絵です。それだけにこの愛らしい幼いマリア像は、この画家としては異例ともいえます。

第5章 フランス:古典主義的バロックからロココへ


フラゴナール
ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール【盗まれた接吻】1780年代末
©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18



この絵のタイトルにある 「盗まれた」 とは「予期せぬ」 、「不意打ちの」 とも言い換えられるますが、彼女は抵抗らしい抵抗もせず、むしろ青年の方に 身を寄せています。彼女が気にしているのは彼女の視線の先( 画面右) の隣室にいる人々に 気づかれないかということです。ロココ的な 「戯れの恋」 が主題ともいえますが、作者については、現在はフラゴナールと、彼の義理の妹で、弟子だったマルグリット・ジェラールとの共作説が 有力です。彼女も才能ある画家で、この絵のドレスその他に見られる克明、繊細な細部描 写は彼女のものとされます。

第6章 ドイツ・イギリス:美術大国の狭間で

クラーナハ
ルカス・クラーナハ【林檎の木の下の聖母子】1530年頃
©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18


デューラーとともにドイツ ・ルネサンスを代表するクラ一ナハは若い頃、ウィーンに滞在した後、ドイツの地方都市ウィッテンベルクの宮廷画家として活動しました。おそらくクラ一ナハは、イタリアにも行かなかったと思われ、ある意味ではローカルな画家と言えます。彼がドイツ的な独自の芸術を創造しえたのはそれが幸いしたとも言えます。この「聖母子」 に見られる聖母の広い額、切れ長の目、小さな、いわゆるオチョボ口、ややとがった顎、長く 美しいブロンドの髪などは、彼の他の聖母にも見られる特徴です。こちらを見ている幼いキリストはリンゴとパン切れをつかんでいますが、楽園( エデン) のリンゴはアダムとイヴが神の戒めに反して口にしたもの、つまり原罪 のシンボルです。その罪をキリストが十字架にかかって償うことになるのですが、パンもキリストが「最後 の晩餐」 で自らの体と見たもの(聖体)で、いずれもキリストによる救済のシンポルです。聖母の頭部を飾るかのように豊かに実ったリンゴも原罪とその贖罪のシンボルです。


今回の「大エルミタージュ美術館展」は、作品も素晴らしいのですが、ミュージアムショップも充実していて、チェブラーシカグッズやひまわりの花びらをちりばめた「エカテリーナⅡティー」など、見逃せないグッズが盛りだくさんです。
皆さんもぜひいらしてください!


<開催期間>2017年3月18日(土)-6月18日(日)

<会場>森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1
展覧会公式HP : http://hermitage2017.jp//



<開館時間>午前10時-午後8時(火曜日は午後5時まで、但し5/2は午後8時まで)
※入館は閉館の30分前まで

<休館日>5月15日(月)

<観覧料>
一般:1,600円(当日)/1,400円(団体)
大学生:1,300円(当日)/1,100円(団体)
中高生:800円(当日)/600円(団体)
団体は15名以上

<お問い合わせ先>03-5777-8600(ハローダイヤル)

<主催>エルミタージュ美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ、森アーツセンター
<後援>外務省、駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦交流庁(Rossotrudnichestvo)

<特別協賛>大和ハウス工業
<協賛>光村印刷、損保ジャパン日本興亜

<協力>フィンエアー、フィンエアーカーゴ、日本貨物航空、日本通運、JR東日本、
CS日テレ、ラジオ日本、J-WAVE、文化放送、TOKYO MX、テレビ神奈川

02_20120420151303.gif読者プレゼントのお知らせ02_20120420151303.gif
■好評のうちに締め切らせていただきました!■


「Privet ! ロシア」では、読者の皆さんに「大エルミタージュ美術館展」の入場チケットを5組10名様にプレゼントいたします💛
ご希望の方は、件名に「大エルミタージュ美術館展読者プレゼント」と明記いただき、4月21日(金)までに
以下をご記載の上、メールにて hokuo-travel@tumlare.com までお送りください。希望者多数の場合は、厳正なる抽選のうえ、チケットの発送を持って発表に代えさせていただきます。
①お名前
②ご住所
③年齢
④ロシアの何に魅力を感じられていますか? 
⑤ロシアで一番訪れたい都市と観光箇所
⑥旅行予算(ロシア) 
⑦ご希望の旅行スタイル 個人旅行?団体? 
⑨今までロシアに行かれたことがありますか?
⑩今後のメールマガジンご希望



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お薦めイベント/魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展! 

魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展
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今回皆さんにお薦めする展覧会は、国立新美術館で開催中の「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」です。
青神の衣裳
  「バレエ・リュス」?何でしょう?
 フランス語で「ロシアバレエ」のことなのです。
 ロシアのバレエは、ボリショイ・バレエ、マリインスキー・バレエに代表されるようにロシア芸術の代名詞であり、世界中のバレエファンを魅了していますね。
 実は今から100年程前、20世紀初頭の動乱の時代にヨーロッパやアメリカの舞踏・舞台デザインの世界に革命をもたらしたバレエ団があったのです。
 それが、ロシアの地方貴族の子息ディアギレフによって主宰された 「バレエ・リュス」です。
 「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」では、オーストラリア国立美術館が有する世界屈指のバレエ・リュスのコスチューム・コレクション32演目、約140点の作品を中心に、デザイン画や資料などを併せて 魅力の全貌を紹介しています。

↑レオン・バクスト「青神」の衣裳(《青神》より)1912年頃
 オーストラリア国立美術館



バレエ・リュスは、ロシア帝室バレエ団出身のメンバーが中心となり、パリをはじめヨーロッパ各地やアメリカ、オーストラリア等で公演しました。
 ディアギレフの慧眼により、バレエ・リュスは、伝説のダンサー兼振付師、ワツラフ・ニジンスキーやジョージ・バランシン、セルジュ・リファールなど、 20世紀バレエの革新に大きく貢献した振付師を輩出しました。
 作曲家ストラヴィンスキーが、広く世に知られる契機となったのも、ディアギレフに依頼されバレエ・リュスのために作曲した「火の鳥」、 「春の祭典」等の作品です。

薔薇の精ニジンスキ―
ディアギレフ没後、バレエリュスは解散しますが、セルジュ・リファールはパリ・オペラ座の芸術監督を務め、バランシンはニューヨーク・シティ・バレエ団の母体をつくるなど、世界各地のバレエ団の礎はバレエ・リュス出身のダンサーたちによって築かれました。
右はワツラフ・ニジンスキーの「薔薇の精」の写真。彼の空を飛ぶような軽やかな跳躍は観る者を驚かせたといいます。
オーギュスト・ベール《薔薇の精》─ニジンスキー 1913年 オーストラリア国立美術館→


今回は、デビューから時代を追って展示してあるので、その歴史と変遷をわかりやすくご覧いただけます。

音声ガイドでは、K-BALLET COMPANY(K バレエカンパニー)芸術監督・熊川哲也氏も出演します。


初期(ロシア・シーズン/1909年-1913年)
バレエ・リュスは、1909年にパリで鮮烈なデビューを果たします。その後短期間のうちに、シェエラザード、ペトルーシュカ等の傑作を次々と発表、一世を風靡します。
1911年頃には、伝説のダンサー、ニジンスキーが振付を手掛けるようになりました。「牧神の午後」、「春の祭典」は初演当初物議をかもしたものの、バレエ史に残る演目として知られています。
この時期、鮮やかな色彩で東洋のエキゾティシズムやロシア的な原始性を最高度のテクニックで表現したバレエ・リュスは、異国情緒あふれる甘美な作品を多く生み出しました。

「シャー・ゼーマン」の衣装(部分)

small「ピエロ」の衣装

 レオン・バクスト
「シャー・ゼーマン」の衣裳 (部分)
(《シェエラザード》より)1910-30年代
オーストラリア国立美術館
 レオン・バクスト
「ピエロ」の衣裳(《カルナヴァル》より)
1910年頃
オーストラリア国立美術館




small「ボロヴェツ人の少女」「ボロヴェツ人の戦士」の衣装

small三人の「海賊」の衣装

 ニコラス・レーリヒ
「ポロヴェツ人の少女」、
「ポロヴェツ人の戦士」の衣裳
(《イーゴリ公》の《ポロヴェツ人の踊り》より)
1909年頃-37年、オーストラリア国立美術館
 レオン・バクスト
三人の「海賊」の衣裳(《ダフニスとクロエ》より)
1912年頃 
オーストラリア国立美術館


Ⅱ.中期(モダニズムの受容/1914年-1921年)
ディアギレフはそれまでの東洋趣味から離れ、パリで活躍していたピカソやジャン・コクトーら若手アーティストを積極的に取り込みました。

Ⅲ.後期(モンテカルロ/1921年-1929年)
この時期、モダンで洗練された作品が数多く生み出されました。
一方ディアギレフはチャイコフスキー作品などの伝統的なクラシック・バレエの最高傑作を西欧に紹介したいと考え、「眠り姫」、「オーロラの結婚」なども上演しています。
また、音楽家プロコフィエフの若き才能を見抜き、道化師や、ソヴィエト社会をロシア構成主義的な作風で表現した「鋼鉄の踊り」の作曲を依頼しました。


「侍女」の衣装

「女性労働者」の衣装

 レオン・バクスト
「侍女」の衣裳(《眠り姫》より)1921年頃
オーストラリア国立美術館
 ゲオルギー・ヤクーロフ
「女性労働者」の衣裳(《鋼鉄の踊り》より)1927年頃
オーストラリア国立美術館


Ⅳ.バレエ・リュス解散後(バレエ・リュス・ド・モンテカルロを中心に)
ディアギレフ没後、バレエ・リュスは解散し、触発されたバレエ団が数多く誕生しました。今回の展覧会では、中でも重要だった「バレエ・リュス・ド・モンテカルロ」の衣装を展示しています。

02_20130729183906.gif魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展02_20130729183906.gif

国立新美術館

会期:2014年6月18日(水)~9月1日(月)
会場:〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00、金曜日、8月16日(土)、23日(土)、30日(土)は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休館日:火曜日(ただし8月12日は開館)
観覧料(税込):
一般:(当日)1,500円、団体(20名以上)1,300円
大学生:(当日)1,200円、団体(20名以上)1,000円
高校生:(当日)600円、団体(20名以上)400円
中学生以下の方及び障害者手帳をご持参の方と付き添いの方1名:入場無料
お問い合わせ:ハローダイヤル/03-5777-8600

URL :↓

http://www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/


06_20130729185434.gif読者プレゼントのお知らせ

読者プレゼントは締め切らせていただきました。ご応募ありがとうございました!

お勧め!「プーシキン美術館展」に行こう! 

プーシキン美術館展-フランス絵画300年
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今回のお勧めイベントは、皆さん待ちに待った「プーシキン美術館展」です。

プーシキン美術館といえば、モスクワ観光にも欠かせません。
クレムリンにも近く、街の中心部にあるので、訪れやすい場所ですね。サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館とならんで、世界的な西洋絵画コレクションを誇る国立美術館です。

今回、愛知、横浜、神戸の美術展には、プーシキン美術館の中でも、そのコレクションの豊富さと質の高さで本国からもうらやまれる程といわれるフランス絵画66点がやってきました。

モスクワ、サンクトペテルブルグには、ロシア絵画の宝庫として知られる美術館「トレチャコフ美術館」、「ロシア美術館」があります。

しかし、プーシキン美術館は、芸術性の高い西洋絵画のコレクションで特に人気の高い美術館です。

さて、ロシアなのに、なぜ西洋絵画のコレクションが充実したのでしょう?

優れた作品の数々の収集に尽力したのは、エカテリーナ2世や、ロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族達。当時のヨーロッパ先進国、フランスへの強い憧れと、自国の文化を豊かにしようという熱い思いがあったからでしょう。
また、自身の事業で財をなしたモスクワの大富豪たち。彼らは、西欧文化を市民に紹介するため、それぞれの審美眼の元、すぐれた画家たちのパトロンとなり、絵画のコレクターとなりました。

皆さんも、プーシキン美術館に収められた作品から、17世紀~20世紀の300年にわたる、ロシアの人たちのヨーロッパへの憧れと自国文化への愛を感じていただけることでしょう。

主な作品を紹介していきましょう:

11ジャンヌ・サマリー
【ジャンヌ・サマリーの肖像】
ピエール=オーギュスト・ルノワール
1877年 油彩、カンヴァス 56×47cm

ジャンヌ・サマリーは、コメディ=フランセーズの花形女優で、1870年代後半のルノワールのお気に入りのモデルでした。

99バレエの稽古
【バレエの稽古】エドガー・ドガ
1875-77年頃 パステル、厚紙 50×63cm

薄暗い稽古場の奥からカーテンを通して差し込む白い光が、踊り子たちの衣装やつま先に与えるハイライトの描写に、素描の達人であり、パステル画を得意としたドガの持ち味が表れています。

66陽だまりのライラック
【陽だまりのライラック】クロード・モネ
1872-73年 油彩、カンヴァス 50×65cm

明るい陽射しのもと、咲き誇るピンク色のライラックと、その下で憩う2人の女性が描かれています。木漏れ日の描写などに、光の効果を追求した革新的な表現が見て取れます。

88医師レーの肖像
【医師レーの肖像】フィンセント・ファン・ゴッホ
1889年 油彩、カンヴァス 64×53cm

アルルでゴーギャンと共同生活をしていたゴッホは、いさかいがもとで自身の耳を切り、神経症の発作を起こして入院します。ゴッホは、そこで診療にあたった見習い医師フェリックス・レーの肖像画を描きました。完成後、医師に贈られましたが気に入られず、鶏小屋の穴をふさぐのに使われたとの逸話も伝わります。

77エイアハ・オヒパ
【エイアハ・オヒパ(働くなかれ)】ポール・ゴーギャン
1896年 油彩、カンヴァス 65×75cm

題名の「働くなかれ」とは、ゴーギャンの意図を解釈して近年訳されたものです。パリでの約2年間の生活を経て、再びタヒチに戻ったゴーギャンには、ひたすら空想にふけるタヒチ人の姿は、慌ただしいパリでの生活の対極にあると映ったのでしょう。

1212詩人に霊感を与えるミューズ
【詩人に霊感を与えるミューズ】アンリ・ルソー
1909年 油彩、カンヴァス 131×97cm

ペンを片手に立つ詩人のギヨーム・アポリネールと、隣で寄り添う画家のマリー・ローランサン。リュクサンブール公園の樹木が、恋人たちを祝福するかのようにアーチを作り生い茂っています。

ここでご紹介した作品の他にもたくさんの絵画がやってきました。ロマノフ王朝の人々、芸術を見極める確かな目を持つ商人たちが財を注いだ作品の数々を皆さんもぜひこの機会にご堪能ください。

(c)The State Pushkin Museum of Fine Arts, Moscow

02_20130729183906.gifプーシキン美術館展02_20130729183906.gif

横浜美術館

会期:2013年7月6日(土)~9月16日(月・祝)
会場:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
開館時間:10:00~18:00
(8月、9月の金曜日は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)
休館日:木曜日(ただし8月1日、15日は開館)
観覧料(税込):
一般:(当日)1,500円、(前売り)1,300円、団体(20名以上)1,400円
大学・高校生:(当日)1,200円、(前売り)1,000円、団体(20名以上)1,100円
中学生:(当日)600円、(前売り)400円、団体(20名以上)500円
お問い合わせ:ハローダイヤル/03-5777-8600(8:00~22:00 無休)

神戸市立博物館

会期: 2013年9月28日(土)~12月8日(日
会場: 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
開館時間: 9:30~17:30
休館日:月曜日
(ただし10月14日(月・祝)と11月4日(月・休)は開館、10月15日(火)と11月5日(火)は休館)
観覧料(税込):
一般:(当日)1,500円、(前売り)1,300円、団体(20名以上)1,300円
大学・高校生:(当日)1,100円、(前売り)900円、団体(20名以上)900円
中学・小学生:(当日)600円、(前売り)450円、団体(20名以上)450円
お問い合わせ神戸市立博物館  078-391-0035(代表)

URL :↓

http://pushkin2013.com/




06_20130729185434.gif読者プレゼントのお知らせ

読者プレゼントは締め切らせていただきました。ご応募ありがとうございました!


Privet ! ロシアでは、読者の皆様に、プーシキン美術館展(横浜美術館)の入場チケットを抽選で10組20名様にプレゼントいたします。
下記の質問項目にお答えいただき、nettravel-jp@tumlare.comに、8月9日までにお申し込みください。当選者の発表は、チケットの発送をもって代えさせてさせていただきます。

①お名前
②ご住所
③年齢
④このブログで取り上げてほしい記事はありますか?
⑤ロシアで一番訪れたい都市と観光箇所  
⑥ご旅行予算 
⑦ご旅行スタイル(自由・個人旅行、パッケージ団体旅行、パッケージ個人旅行など)
⑨今までロシアに行かれたことがありますか?
⑩今後のDM希望の有無

「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」開催! 

「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」tsurubrawn_20120420152419.gif

サンクトペテルブルクを訪れたら必見の場所がエルミタージュ美術館です。
冬の宮殿、小エルミタージュ、新エルミタージュ、旧エルミタージュ、エルミタージュ劇場という5つの建物からなっている、この「ロマノフ王朝の栄華の象徴」ともいわれる美術館は所蔵作品の数は約300万点におよび、1点につき1分間みていくと、5年はかかる・・・・とまで言われています。

このたび、日本にいながらにして、その傑作の数々を見ることができる「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」が開催されることとなりました。
この展覧会では、優れた所蔵品の中から、16世紀から20世紀における西欧美術の「顔」ともいうべき名作を、その世紀を象徴するキーワードを軸に紹介しています。以下、順に各キーワードと代表作の一部を紹介していきましょう。


まず16世紀は「人間の世紀」(ルネサンス)、
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バルトロメオ・スケドーニ《風景の中のクピド》、16世紀末-17世紀初め、
©Photo: The State Hermitage Museum, St. Petersburg, 2012

17世紀は「黄金の世紀」(バロック)
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ペーテル・パウル・ルーベンス《虹のある風景》、1632頃-1635年
©Photo: The State Hermitage Museum, St. Petersburg, 2012

18世紀は「革命の世紀」(ロココと新古典派)
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ジョシュア・レノルズ《ウェヌスの帯を解くクピド》、1788年
©Photo: The State Hermitage Museum, St. Petersburg, 2012

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ピエール=ナルシス・ゲラン《モルフェウスとイリス》、1811年
©Photo: The State Hermitage Museum, St. Petersburg, 2012

19世紀は「進化する世紀」(ロマン派からポスト印象派まで)
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ピエール=オーギュスト・ルノワール《黒い服を着た婦人》、1876年
©Photo: The State Hermitage Museum, St. Petersburg, 2012

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ポール・セザンヌ《カーテンのある静物》、1894頃-1895年
©Photo: The State Hermitage Museum, St. Petersburg, 2012

そして20世紀は「アヴァンギャルドの世紀(マティスとその周辺)」と5つのキーワードを設けました。各世紀を彩るのは、ティツィアーノ、ルーベンス、レンブラント、ブーシェ、レノルズ、モネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソら83作家の作品、全89点です。まさに400年にわたる西欧絵画の歴史をたどる豪華ラインナップです。
ぜひ会場で、それぞれの絵画のタッチや醸し出される空気を感じてください。
やはりエルミタージュはどこにいても、見逃せない、必見美術館ですね!

<開催期間>2012年4月25日(水)-7月16日(月・祝)

<会場>国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558  東京都港区六本木7-22-2
URL : http://www.nact.jp/

<開館時間>午前10時-午後6時(金曜は午後8時まで)
※入場は閉館の30分前まで

<休館日>毎週火曜日(ただし5月1日は開館)

<お問い合わせ先>TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)

<主催>国立新美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、エルミタージュ美術館

<後援>外務省、在日ロシア連邦大使館、ロシア連邦交流庁

<特別協賛>大和ハウス工業
<協賛>光村印刷、日本興亜損保

<協力>フィンエアー、エールフランス航空、KLMオランダ航空、日本通運、JR東日本、BS日テレ、 シーエス日本、ラジオ日本、J-WAVE、文化放送、tvk

*開催情報は変更となる場合があります。最新の情報は、お出かけ前に美術館展のサイト、 ハローダイヤルでご確認ください。


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icon01.png皆様からご応募いただきました読者プレゼントは、終了させていただきました!

お勧め!国立モスクワ音楽劇場バレエがやって来る! 

奇跡の舞踊スペクタクル
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スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念
国立モスクワ音楽劇場バレエ
芸術監督:セルゲイ・フィーリン
管弦楽 国立モスクワ音楽劇場管弦楽団
4月13日(火)~18日(日)
Bunkamura オーチャードホール
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観るものすべての心を震わすドラマティック・バレエ

マーロン・ブランドやアル・パチーノも習得した20世紀演劇界最高の功労者、スタニスラフスキーの演技理論"スタニスラフスキー・システム"に基づく舞台で名高い、国立モスクワ音楽劇場バレエ団。
3年ぶりの来日公演となる今回は、「オープニング・ガラ」でスタートし、1941年の創立から30年間にわたり同劇場の芸術監督を務めたブルメイステルの遺した名作「白鳥の湖」と「エスメラルダ」を上演。この劇場の歴史だけでなく世界のバレエ史上に衝撃を与えたブルメイステルの演出の魅力は演劇的という一言では言い尽くせません。ストーリー展開の面白さと、踊る役者とも呼ばれるダンサーたちによる舞台は、観るものすべての心を震わし、「エスメラルダ」の悲劇の結末と「白鳥の湖」の幸せの結末は圧巻です。
2008年に新しく芸術監督に就任した元ボリショイ・バレエのトッププリンシパル、セルゲイ・フィーリンが率い、専属オーケストラも含め総勢130名で来日する。クラシック・バレエの美しさに新しい息吹を加えながら進化を遂げた、舞踊スペクタクルをお見逃しなく!

公演スケジュール
4月13日(火) 19時:Bunkamura オーチャードホール「オープニング・ガラ」
ボリショイ・バレエのプリンシパルとして一世を風靡した、セルゲイ・フィーリン (現モスクワ音楽劇場芸術監督) 出演予定!
*セルゲイ・フィーリンが出演するのは、ガラの一部になります。ガラの内容は決定次第、公式HPにて発表致します。また、万が一セルゲイ・フィーリンが怪我や病気等のやむを得ない事情により出演出来なくなった場合でもチケットの払い戻しは致しませんのでご注意下さい。
*「オープニング・ガラ」は「ロシア文化フェスティバルIN JAPAN 2010」のオープニング・イベントに設定されています。

4月14日(水) 19時:Bunkamura オーチャードホール
4月15日(木) 14時/19時:Bunkamura オーチャードホール

ブルメイステル版「エスメラルダ」
La Esmeralda(全3幕音楽:プーニ(グリエール、ワシレンコ改編) 
振付・演出:ブルメイステル(1950年)


エスメラルダ
Ⓒキョードー東京

奇跡の悲劇大傑作。
美しきエスメラルダをめぐる、サスペンス溢れるストーリー。
原作は、ヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」。
中世のパリを舞台に、麗しきジプシーの踊り子エスメラルダを取り巻く男たち3人が、愛憎劇を繰り広げる。1950年の初演時からの人気レパートリーが、美術、衣裳を一新して色彩的にも鮮やかに生まれかわり、2009年11月末にモスクワで初披露される。全幕作品としては、世界でも滅多に観られない幻の作品。

あらすじ:
15世紀のパリ。美しいジプシーの踊り子エスメラルダにノートルダム大聖堂の聖職者フロロは、一目惚れする。フロロは醜い鐘つき男カジモドを使ってエスメラルダを誘拐させようとするが、カジモドは捕らえられ、エスメラルダは御兵フェビュスに恋心を抱き始める。捕らえられたカジモドは広場でさらし者になるが、ただ一人彼をかばうエスメラルダに、カジモドは恋心を抱く。愛欲、嫉妬、そして復讐。エスメラルダを巡る三者の愛憎劇の結末は・・・

4月17日(土) 12時/17時半:Bunkamura オーチャードホール
4月18日(日) 12時:Bunkamura オーチャードホール
ブルメイステル版「白鳥の湖」 Swan Lake (全4幕)
音楽: チャイコフスキー
振付・演出:ブルメイステル (1953年)


白鳥の湖
Ⓒキョードー東京

スワンレイクの名バージョン。
息をつく間もない迫力の展開と幸せの結末。
いくつものバージョンがある「白鳥の湖」だが、始まりから終わりまで、これほど統一感と緊張感のあるバージョンは他にない。とくに傑出しているのは第三幕、舞踏会のシーン。スペイン、ナポリといったさまざまな民族舞踊が繰り広げられる中に、黒鳥が王子をあざむくドラマが巧みに描かれていて、たたみかけるように展開されていく。宮殿をはじめとする舞台セットも見事で、これを観なければスワンレイクは語れないと言わしめる、劇場人気ナンバーワン作品

あらすじ:成人式の最中、王妃から明日の舞踏会で花嫁を選ぶことを命じられた王子ジークフリードは、その夜、森の湖で美しいオデット姫に出会い、恋に落ちる。オデットは、悪魔の呪いによって白鳥にされ、夜の間だけ人間の姿に戻っていたのだ。王子は彼女をすくうために永遠の愛を誓うが、悪魔の策略にかかり舞踏会でオデットそっくりに化けた悪魔の娘オディールに愛を誓ってしまう。過ちに気づいた王子はオデットに許しを乞い、悪魔に立ち向かう。そしてついに二人の愛が呪いを打ち破る。

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皆さん、ぜひこの機会に国立モスクワ音楽劇場バレエで、「美しさ」と「ダイナミックさ」の芸術、舞踏スペクタクルをお楽しみください!

チケット
<税込・全席指定>
S席:12,600円、A席:10,600円、B席:8,600円、C席:5,000円
3演目セットS席:34,200円(「オープニング・ガラ」「エスメラルダ」「白鳥の湖」の組み合わせ)
2演目セットS席:23,200円(「エスメラルダ」「白鳥の湖」の組み合わせ) 

<チケットのお問い合わせ>
キョードー東京:03-3498-6666(10:00-18:00)

主催:テレビ朝日/朝日新聞社/キョードー東京
後援:ロシア連邦外務省/ロシア連邦文化省/駐日ロシア連邦大使館

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